Japanese
English
誌上シンポジウム 股関節鏡の現状と可能性
寛骨臼形成不全股に対する鏡視下手術—適応と限界
Arthroscopic Surgery for Acetabular Dysplasia of Hip : Indication and Limitation
和田 孝彦
1,2
,
飯田 寛和
2
Takahiko WADA
1,2
,
Hirokazu IIDA
2
1医療法人オサダ整形外科クリニック
2関西医科大学整形外科
1Osada Orthopaedics Clinic
2Department of Orthopaedic Surgery, Kansai Medical University
キーワード:
寛骨臼形成不全
,
acetabular dysplasia
,
関節唇
,
labrum
,
股関節鏡
,
hip arthroscopy
Keyword:
寛骨臼形成不全
,
acetabular dysplasia
,
関節唇
,
labrum
,
股関節鏡
,
hip arthroscopy
pp.429-435
発行日 2015年5月25日
Published Date 2015/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408200207
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
寛骨臼形成不全股では,ほとんどの症例で関節唇損傷や関節軟骨剝離を認められる.近年,股関節内病変に対する鏡視下手術の成績が報告されるが,鏡視下単独手術は多くの報告であまり推奨されず,特に関節唇部分切除は成績不良である.形成不全の程度,関節包靱帯の処置,股関節唇への対応,牽引量,時間,円靱帯の状態,対応,術者の技術などが影響すると考えられる.鏡視下単独手術は,種々の影響因子を検討したうえで一部の症例では適応されるが,現状ではほとんどの場合,避けるべきである.
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.