Japanese
English
Lecture
整形外科における臨床試験のデザインのあり方
Design of the Clinical Trials for Orthopaedic Disorders
田仲 和宏
1
Kazuhiro TANAKA
1
1大分大学医学部整形外科・人工関節学講座
1Department of Endoprosthetic Surgery, Oita University
キーワード:
臨床試験
,
clinical trial
,
日本臨床腫瘍研究グループ
,
Japan Clinical Oncology Group
,
JCOG
Keyword:
臨床試験
,
clinical trial
,
日本臨床腫瘍研究グループ
,
Japan Clinical Oncology Group
,
JCOG
pp.1017-1024
発行日 2013年10月25日
Published Date 2013/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408102857
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はじめに
Evidence based medicine(EBM)という言葉は広く一般にも知られるようになったが,evidenceを創出するための臨床試験の方法論については専門医にもあまり理解されていない.整形外科領域においてもランダム化比較試験の結果が数多く報告されるようになってきたものの,endpointの設定や対象の選択,統計学的手法と結果の解釈などにかなり問題のある臨床試験も多い.
正しい臨床試験を行うには,正しい方法論に基づく正しいデザインのプロトコール立案が必須である.そのためには,臨床試験の計画段階から,医師のみならず,生物統計家やデータマネジメント,試験の品質管理に携わる種々の専門家の参画が欠かせない.
本稿では,筆者がグループ事務局を務めるJapan Clinical Oncology Group(JCOG)骨軟部腫瘍グループで実施している臨床試験を題材とし,臨床試験デザインのあり方について概説したい.
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