Japanese
English
誌上シンポジウム 転移性骨腫瘍―治療の進歩
転移性骨腫瘍(四肢)の手術療法
Surgical Treatment of Skeletal Metastatic Lesions in Extremities
杉浦 英志
1
Hideshi SUGIURA
1
1愛知県がんセンター中央病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Aichi Cancer Center Hospital
キーワード:
骨転移
,
bone metastasis
,
手術療法
,
surgical treatment
,
四肢
,
extremities
Keyword:
骨転移
,
bone metastasis
,
手術療法
,
surgical treatment
,
四肢
,
extremities
pp.663-668
発行日 2013年7月25日
Published Date 2013/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408102758
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
四肢骨転移の患者は常に病的骨折の可能性があり,下肢骨,特に大腿骨では完全骨折を来すとQOLの著しい低下を招くばかりでなく,その後の生命予後にも影響を与えるため完全骨折を来す前に手術治療を検討する必要がある.上肢骨では,特に上腕骨の完全骨折に対しては,手術治療を積極的に考慮してよいが,前腕骨ではQOL上の支障は少ないため保存的治療を優先してよい.手術法の選択には生命予後予測に応じて判断する必要があり,予後が短い症例では内固定+放射線治療を行い,長期予後が見込まれる症例では,局所合併症を少なくするために腫瘍切除を併用した手術法を検討する必要がある.
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.