連載 知ってますか?整形外科手術の変遷・12
椎間板内療法
持田 讓治
1
1東海大学医学部外科学系整形外科学
pp.271-276
発行日 2013年3月25日
Published Date 2013/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408102642
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はじめに
椎間板内療法(intradiscal treatment)の歴史を述べる際には,保存的治療と手術的治療の両方にまたがる内容の解説が必要となる.本稿では,椎間板内への酵素や薬剤の注入(狭義の椎間板内療法と仮称),経皮的髄核(椎間板)摘出術,レーザー椎間板蒸散法,intradiscal electrothermal treatment(therapy)などを紹介する.経皮的アプローチや内視鏡的アプローチによる椎間板ヘルニア摘出術に関しては,本稿では椎間板内療法として含めていない.また,各治療法の最初の発表者について歴史的に議論を呼ぶことがあるが,本稿では発表者のpriorityを最重要としながら,その発表論文がどの程度引用され,評価されたかという観点から,ScopusやPubMedのcitation indexなどを参考として論文の選択をした.
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