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臨床経験
頚椎および腰椎椎間板ヘルニアに対する椎間板内ステロイド注入療法の効果
The Effects of Intradiscal Steroid Therapy for Cervical and Lumbar Disc Herniation
廣瀬 裕一郎
1,2
,
鎌田 修博
1
Yuichiro HIROSE
1,2
,
Michihiro KAMATA
1
1けいゆう病院整形外科
2日野市立病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Keiyu Hospital
2Department of Orthopaedic Surgery, Hino Municipal Hospital
キーワード:
椎間板ヘルニア
,
lumbar disc herniation
,
椎間板内注入療法
,
intradiscal therapy
,
ステロイド
,
steroid
Keyword:
椎間板ヘルニア
,
lumbar disc herniation
,
椎間板内注入療法
,
intradiscal therapy
,
ステロイド
,
steroid
pp.291-295
発行日 2016年3月25日
Published Date 2016/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408200495
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椎間板内ステロイド注入療法(以下,SIDT)は椎間板ヘルニアの保存療法の1つである.今回われわれは,1997年以降に当科において頚椎もしくは腰椎椎間板ヘルニアの診断のもとSIDTを施行した98例の治療成績について検討した.疼痛の評価にはDenisのペインスケールを用いた.施行後24週以内に疼痛がペインスケールP3以下に改善し,最終観察時点まで悪化せずに手術を回避できたものを有効とした場合,有効率は37.8%であった.治療効果が早期から現れたこと,強い下肢痛を持つ症例や頚椎例にも高い有効率を示したことから,SIDTは椎間板ヘルニアの有用な保存療法の1つであると考えられた.
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