連載 整形外科最前線 あなたならどうする?・12
整形外科最前線 あなたならどうする?
石井 賢
1
1慶應義塾大学医学部整形外科
pp.1223-1227
発行日 2012年12月25日
Published Date 2012/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408102547
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症例
患者:73歳,男性
主訴:両下肢不全麻痺(起立困難),膀胱直腸障害.
既往歴:冠動脈疾患(重症三枝病変),大動脈狭窄症,糖尿病(インシュリン使用),骨粗鬆症.
現病歴:6カ月前に自宅で尻もちをついた際に腰背部痛が出現した.次第に脊柱後弯変形が出現し腰背部痛も継続するため,2カ月前に他院整形外科を受診となる.初診時は杖歩行による独歩が可能であり外科的治療はハイリスクであると判断され,コルセットによる保存療法を実施された.1カ月前から進行性の両下肢麻痺と膀胱直腸障害が出現し,起立が困難となったため当科を紹介され入院となる.
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