座談会
ICD改訂と整形外科医療
里見 和彦
1
,
石名田 洋一
2
,
望月 一男
1
,
伊藤 芳毅
3
,
川上 紀明
4
1杏林大学
2三鷹病院
3岐阜大学
4名城病院
pp.581-589
発行日 2008年6月25日
Published Date 2008/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408101305
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里見 本日お話するICDとは,International Statistical Classification of Diseases and Related Health Problemsの略で,WHO(世界保健機関)の疾病,傷害および死因統計分類,つまり疾病分類です.過去5回の修正が行われ,1990年にICD-10が決議され,その後も小改訂を繰り返し,現在は2003年版が使われています.各病院の病歴室では,患者さんの退院時にICD-10を使って疾病を分類しています.
ICDは当初の17章から21章に増え,3桁・4桁分類,大~小分類と,約14,000分類の疾病があります.その中で整形外科疾患については1300番代が「筋骨格系および結合組織の疾患」,1900番代「骨折」,1700番代の「先天性奇形,変形および染色体異常等」があります.
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