統計学/整形外科医が知っておきたい
7.二,多元配置の問題点―ANOVA魑魅魍魎
小柳 貴裕
1
Takahiro Koyanagi
1
1東京歯科大学市川総合病院整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Ichikawa General Hospital, Tokyo Dentak College
pp.325-331
発行日 2003年3月1日
Published Date 2003/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408100661
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◆繰り返しのある多元配置分散分析
実験計画では一元配置では分離できない系統誤差を要因として配置する.しかし要因もその水準も多くすると実験の負担が大きくなるばかりでなく,分析の解釈が難しくなる.
・例1:ある動物を3匹,そのABC 3カ所の組織から細胞を3個ずつ2回とり,それぞれに無処置,圧縮,引張りの処置を加えて基質合成能を測定した(表1;SPSS形式,架空データ).
計54個の別々の細胞が実験に供され,形式上繰り返しのある三元配置となる.SPSSでは,1変量GLM(一般線型モデル)で,従属因子に基質合成能,細胞部位と処置を固定要因,被験動物を変量要因として分析する.
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