Japanese
English
誌上シンポジウム 前腕回旋障害の病態と治療
拘縮の存在部位による前腕骨最適矯正骨切り術
Optimal Site of Corrective Osteotomy of the Forearm Based on Contracture Location
青木 光広
1
Mitsuhiro Aoki
1
1札幌医科大学保健医療学部理学療法学科
1Department of Physical Therapy, School of Health Sciences, Sapporo Medical University
キーワード:
forearm
,
前腕
,
rotational contracture
,
回旋拘縮
,
corrective osteotomy
,
矯正骨切り
Keyword:
forearm
,
前腕
,
rotational contracture
,
回旋拘縮
,
corrective osteotomy
,
矯正骨切り
pp.119-124
発行日 2005年2月1日
Published Date 2005/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408100039
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われわれは前腕回旋に伴う橈尺骨間拘縮部位に着目し,前腕回旋障害を骨切りで矯正する際の最適部位を見出すために新鮮遺体実験を行った.橈骨または尺骨骨幹部の骨切りで以下の点が明らかになった.橈尺関節の弛みのため橈尺骨は接近し骨間膜は弛緩した.近位橈尺関節固定条件で橈骨近位部および遠位部で骨切りを行った場合,橈骨の回旋が可能であった.しかし,橈骨骨切り部は転位し,変形した.近位橈尺関節固定条件で尺骨骨切りを行った場合,橈骨は回旋せず,前腕は回旋しなかった.遠位橈尺関節固定条件で橈骨骨切りを行った場合,橈骨は回旋せず前腕は回旋しなかった.遠位橈尺関節固定条件で尺骨骨切りを行った場合,骨切り部に転位・変形が少なく,尺骨骨切り遠位部が回旋しつつ前腕の回旋が可能であった.近位・遠位橈尺関節固定条件では,橈骨は近位で尺骨は遠位で,両前腕骨の骨切りを行うと,骨切り部位に角状変形が生じ,骨切り部位は転位せず前腕は回旋した.
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