Japanese
English
臨床報告・1
AIDS関連症候群(ARC)に併存した進行結腸癌の1手術例
A case report of advanced colon cancer associated with AIDS related complex
久富 啓介
1
,
高沢 信
1
,
永島 伸夫
1
,
伊藤 英明
1
,
上田 伸治
2
,
永田 一彦
2
Keisuke HISATOMI
1
1産業医科大学第1外科
2産業医科大学第1内科
キーワード:
AIDS関連症候群
,
進行結腸癌
Keyword:
AIDS関連症候群
,
進行結腸癌
pp.805-808
発行日 1995年6月20日
Published Date 1995/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407905255
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はじめに
最近のHIV感染者やAIDS患者の急速な増加は,実際に患者を目にする機会の少ないわれわれ外科医にとっても無関心ではいられない問題となりつつある.無症候性キャリアーはともかく,何らかの免疫能低下の出現した症例に対する外科的治療の適応,特に悪性腫瘍併存例の治療方針の選択は,感染予防対策とともにさまざまな問題点を有している.
今回われわれは,AIDS関連症候群に合併した進行結腸癌症例を経験した.治療経過とともに治療方針や病期判定の困難さなどについて,若干の文献的考察を加えて報告する.
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