Japanese
English
特集 新しい膵手術のテクニック
十二指腸温存膵(頭)亜全摘術—膵頭部の局所解剖に基づいた術式
Duodenum-preserving subtotal resection of the pancreas (head) according to surgical anatomy
木村 理
1
,
永井 秀雄
2
,
武藤 徹一郎
1
,
金澤 曉太郎
2
Wataru KIMURA
1
1東京大学医学部第1外科
2自治医科大学消化器一般外科
キーワード:
十二指腸温存膵(頭)亜全摘術
,
膵頭部局所解剖
,
疎性結合織膜
,
乳頭動脈(枝)
Keyword:
十二指腸温存膵(頭)亜全摘術
,
膵頭部局所解剖
,
疎性結合織膜
,
乳頭動脈(枝)
pp.427-432
発行日 1995年4月20日
Published Date 1995/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407905181
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
機能温存を目的とした十二指腸温存膵頭切除を施行する際には,局所の解剖を熟知しておく必要があることはいうまでもない.われわれは,膵頭部領域の動静脈,胆管,十二指腸の詳細な解剖学的検討を行い,これを基にしたアーケード動脈を温存した膵(頭)亜全摘術の方法を紹介した.膵頭部の局所解剖に基づいた十二指腸温存膵(頭)亜全摘術は安全で信頼できる術式と考えられ,膵頭部の良性疾患だけでなく,粘液産生膵腫瘍のようなlow-grade malignancyにも試みられる術式の1つであろう.
Copyright © 1995, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.