Japanese
English
論説
手術用縫合糸に関する考察
Surgical sutures:features and problems
藤岡 一郎
1
Ichiro FUJIOKA
1
1日本病院設備協会
pp.1227-1234
発行日 1970年8月20日
Published Date 1970/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407205185
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はじめに
日本製の手術用縫合糸を欧米諸国で作られている製品と較べると,品質が明らかに劣るという批評が高い.実質上どの程度の差があるのか,また何故そのような差異が生れてきたのであろうか?検討を加えてみると,数多くの問題点が浮び上つてくる.
国産の縫合糸を吟味すれば,品質にバラツキの甚だしいものがあり,例えば,同じ番号の糸であつても太さにムラのあるものや,抗張力の異るものが多く,また,時には感染(化膿)を起しやすい糸も混入しているのが実情であるという1).
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