Japanese
English
特集 重症急性膵炎の診療Now
サイトカインからみた膵炎重症化の機序
The role of cytokines in the aggravation of acute pancreatitis
伊佐地 秀司
1
,
岩田 真
1
,
長沼 達史
1
,
川原田 嘉文
1
Isaji Shuji
1
1三重大学医学部第1外科
キーワード:
急性膵炎
,
サイトカイン
,
重症化機序
,
炎症性サイトカイン
,
抗炎症性サイトカイン
Keyword:
急性膵炎
,
サイトカイン
,
重症化機序
,
炎症性サイトカイン
,
抗炎症性サイトカイン
pp.161-168
発行日 2001年2月20日
Published Date 2001/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904368
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
急性膵炎はSIRSをきたす代表的疾患であり,従来,間質に逸脱した活性化膵酵素が局所的ならびに全身的に作用して種々の全身症状や合併症を発現してくる固有な病態として扱われてきた.近年,SIRSや臓器不全の病態がサイトカインを中心とした種々のchemical mediatorsを介した反応であることが指摘され,生体内でのサイトカインカスケードやネットワークの解明が進むにつれ,急性膵炎の重症化機序においてもサイトカインの重要性が明らかにされている.本稿では現在までに明らかにされている急性膵炎におけるサイトカインの作用と意義につき,膵炎の初発機序から進展,遠隔臓器障害に分けて概説した.
Copyright © 2001, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.