特集 癌治療のプロトコール—当施設はこうしている
Ⅹ.肺癌治療のプロトコール
岡山大学医学部・第2外科
青江 基
1
,
板野 秀樹
1
,
永広 格
1
,
佐野 由文
1
,
伊達 洋至
1
,
安藤 陽夫
1
,
清水 信義
1
Motoi AOE
1
1岡山大学医学部第2外科
pp.293-300
発行日 2000年10月30日
Published Date 2000/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904285
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はじめに
1994年以来,肺癌は全癌死の第1位の原因疾患であり,早急な治療方法の確立が望まれて種々の研究がなされてきている.しかし,肺癌の治療成績は集学的医療の重要性がいわれるようになってからも,いまだ満足のいくものではなく,予後不良の疾患であることには変わりない.一方,胸腔鏡下手術,術前化学療法の導入によって肺癌の外科的治療戦略も年々変化してきている.
今回,肺癌治療において外科的な立場から手術療法を中心に,その術前検査,術式,術後管理を,特に近年変化のあった事柄を中心にまとめ,当科における肺癌治療のストラテジーの現況(図1)を報告する.
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