特集 輸液:その組成・アクセス・管理
病態に応じた輸液—(2)高ナトリウム血症の場合
宮川 秀一
1
,
堀口 明彦
1
,
三浦 馥
1
Shūichi MIYAKAWA
1
1藤田保健衛生大学医学部消化器外科第2科
キーワード:
高ナトリウム血症
,
細胞外液
,
意識障害
Keyword:
高ナトリウム血症
,
細胞外液
,
意識障害
pp.576-577
発行日 2000年5月20日
Published Date 2000/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904098
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はじめに
高Na血症とは血清Na濃度が145mEq/l以上の場合と定義され,その病態は,高浸透圧血症によって細胞内液から細胞外液への水分の移動が生じ,細胞内液量の減少が起こる1).Naと水分の両者の喪失(細胞外液減少型),水分のみ喪失(細胞外液正常型),Na過剰(細胞外液増加型)の3つに分けられる.特に脳細胞の脱水による意識障害が重要である.
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