外科医に必要な整形外科common diseaseの知識・11
膝内障
山田 康晴
1
Yasuharu YAMADA
1
1総合病院釧路赤十字病院整形外科
pp.482-484
発行日 2000年4月20日
Published Date 2000/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904083
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はじめに
18世紀にWilliam Heyが名付けた膝内障とは外科領域で使われている急性腹症と同じで,臨床的に膝周囲に症状を認めるが,明確な診断がつけられないものに対して便宜的に使われている病名である.最近では診断技術が進歩し,用いられることは少なくなったが,筆者が膝専門外来を行った経験では,最終的に明確な診断がつけられない場合は5%程度であった.ここでは診断学的に膝痛を訴える患者で,診断が比較的簡単なものから難しい疾患の例をあげ,考え方を説明してゆくが,画像所見や詳細は他の教科書を参考していただきたい.
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