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特集 外科医のための整形外科
膝内障
Internal derangement of the knee
古賀 良生
1
Yoshio KOGA
1
1新潟大学医学部整形外科
pp.861-867
発行日 1990年7月20日
Published Date 1990/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900138
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膝内障は半月の損傷・障害,靱帯の損傷・障害,および関節軟骨や滑膜の障害や腫瘍など膝関節における損傷や障害の総称として用いられている.近年,わが国において青少年のスポーツ障害として膝関節障害は増加し,膝内障の正確な診断と適切な治療が必要とされている.受傷時の膝血症の有無は重要で,これを認めた場合は,膝前十字靱帯損傷と膝蓋骨脱臼との鑑別が重要となる.膝内障の診断において関節鏡検査が非常に有用であり,これを用いた鏡視下手術も一般化し術後治療期間が短縮された.半月損傷や膝前十字靱帯の手術適応は,スポーツなどでの活動制限の大きさと将来必要とされる膝機能についての総合的判断のもとになされる必要がある.
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