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特集 各種ステント治療のノウハウ
胃・十二指腸疾患に対するステント利用
Expandable metallic stent placement for malignant stenosis of gastroduodenal diseases
萩原 優
1
,
田中 一郎
1
,
小森山 広幸
1
,
宮崎 治
1
,
野坂 俊介
2
,
山口 晋
3
Masaru HAGIWARA
1
1聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院外科
2聖マリアンナ医科大学横浜市西部病院放射線科
3聖マリアンナ医科大学消化器外科
キーワード:
expandable metallic stent
,
gastroduodenal stenosis
Keyword:
expandable metallic stent
,
gastroduodenal stenosis
pp.421-427
発行日 2000年4月20日
Published Date 2000/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904071
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上部消化管狭窄,特に食道狭窄に対する内視鏡とIVRの手技を用いたexpandable metallicstent(EMS)の有用性の報告は多い.しかし,胃・十二指腸狭窄に対するEMSの臨床報告はまだ少ない.筆者らはこれらの狭窄に対して10例のEMS症例を経験したので報告した.胃切除後は4例中3例で食物摂取が改善した.しかし,幽門と十二指腸狭窄6例では2例しか改善しなかった.EMSのデリバリーシステムは食道用として開発されているために,全長が95cmと短く,しかも硬く,胃内で「たわみ」が生じるため,幽門から肛門側にかけての留置は容易ではない.
EMSは今後更に緩和医療にその有用性が期待されるので,器具の改良と保険適用が望まれる.
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