Japanese
English
特集 イレウス診療のupdate
イレウスノート
術中腸管viabilityの判断
Intraoperative evaluation of intestinal viability
高松 督
1
,
五関 謹秀
1
,
岩井 武尚
1
Susumu TAKAMATSU
1
1東京医科歯科大学医学部第1外科
キーワード:
絞扼性イレウス
,
腸管viability
,
補助診断法
Keyword:
絞扼性イレウス
,
腸管viability
,
補助診断法
pp.225-226
発行日 2000年2月20日
Published Date 2000/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407904033
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- Abstract 文献概要
絞扼性イレウスの手術では絞扼解除後にviabilityがない腸管は切除が必要となるため,術中の判断が重要になる.臨床的には腸管の色調,腸間膜の拍動の触知,腸管蠕動の回復によりviabilityを判断している.これらの基準は主観的で,時として不正確であるため,fluorescein螢光法,Doppler法などのいくつかの補助的な評価方法が考案されてきた.これらの方法は臨床的な方法に比べてより正確に腸管のviabilityを評価しうるものの,まだそのaccuracyは満足できるものではなく,コストの問題や特殊な器械が必要であるなど実用的でない部分がかなりあるのが現状である.今後,これらの問題が解決された評価方法が開発されることが望まれる.
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