Japanese
English
特集 消化管EMRの現状と問題点
4.胃病変のEMR
消化器外科医から見た適応とピットフォール
The indications and pitfalls in endoscopic mucosal resection for early gastric carcinoma
仁木 正己
1
,
野村 栄治
1
,
中村 素行
1
,
西口 完二
1
,
奥沢 正昭
1
,
谷川 允彦
1
Masami NIKI
1
1大阪医科大学一般・消化器外科
キーワード:
内視鏡的粘膜切除(EMR)
,
早期胃癌
,
適応拡大
Keyword:
内視鏡的粘膜切除(EMR)
,
早期胃癌
,
適応拡大
pp.1289-1296
発行日 1999年10月20日
Published Date 1999/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903740
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胃粘膜内癌は完全に治癒しうる疾患であり,癌の根治性を失わない治療法を選択することが肝要である.今回,外科切除例および内視鏡的粘膜切除(EMR)例を対象として,EMRを適切に行いうる条件を検討した.その結果は,(1)一括切除が可能な分化型腺癌で,長径20mm未満の隆起型および隆起+陥凹型と長径10mm未満の陥凹型であった.しかし,十分なinformed consentを得ることを条件に,(2)sm癌に対しては,10mm未満のsm1,分化型癌,(3)低分化型癌では切除標本に随伴IIbを伴わず,病巣辺縁に正常腺管が約5mm以上確保されているもの,すなわち,随伴IIbを伴わない10mm未満の病巣に対しても適応を拡大し得るものと考えられた.
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