Japanese
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特集 消化管EMRの現状と問題点
1.エディトリアル:EMR—胃における問題点は食道,大腸でも共通か
EMR, difference of problem in stomach, esophagus and colon
鈴木 博昭
1
Hiroaki SUZUKI
1
1東京慈恵会医科大学内視鏡科
キーワード:
EMR
,
EFTR
,
ECDC
Keyword:
EMR
,
EFTR
,
ECDC
pp.1259-1263
発行日 1999年10月20日
Published Date 1999/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903735
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はじめに
早期胃癌に対する内視鏡的粘膜切除術(EMR)は,その完全切除の有無が病理組織学的に証明できる理論的な根治的治療法として一定の評価を受け,さらに,その手技は食道表在癌や大腸早期癌に対しても応用されている.EMRの先達はDeyhle1)といわれているが,主としてわが国で発達し,内容の豊富さでも世界をリードしている.1999年のDDW-USA(Orlando,Florida)ではアジアの各国や欧米からの発表もあり,EMRは世界的に認知されつつある2).
本特集は,食道・胃・大腸と消化管のEMRが部位別に取り上げられ,それぞれの領域での第一線の先生方に執筆をお願いしているのが特徴である.従来は手技のコツや問題点は部位毎に検討される場合が多かったが,今回は食道,胃,大腸のEMRが並列の形で誌面に登場する.各部位のEMRを対比するにはよい機会であり,執筆者たちが読者をどこまで納得させ得るのか興味深い.
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