短期集中連載・3 乳頭血性分泌患者に対する診断法—乳管内視鏡と乳管造影を中心として
乳管造影所見と乳管内視鏡所見
長内 孝之
1
,
五味 直哉
2
,
脇田 俊彦
2
,
市川 度
1
,
仁瓶 善郎
1
,
杉原 健一
1
Takayuki OSANAI
1
1東京医科歯科大学医学部第2外科
2東京医科歯科大学医学部放射線科
pp.379-382
発行日 1999年3月20日
Published Date 1999/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903561
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
はじめに
前々回および前回は,乳管内視鏡検査の基本的な手技と生検法についてを記載した.今回は,非触知乳癌の診断において乳管内視鏡とともに重要な乳管造影法および造影所見について記載する.
乳管造影(ductography,galactography)は,乳頭分泌開孔部から造影剤を注入し,分泌乳管をX線フィルムに描出し,病的乳管を診断する方法である.病変部位の存在位置や病変の範囲,乳管壁の異常を確認し良悪性の診断に役立てるとともに,次に行う乳管内視鏡検査や乳腺区域切除の前情報として重要である.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.