目で見るカラーグラフ 世界に向かう乳腺疾患診療の新技術・3
乳管微小病変の乳管内視鏡下生検
長瀬 慈村
1
Nagase Jison
1
1乳腺クリニック長瀬外科
pp.887-892
発行日 2003年7月20日
Published Date 2003/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101441
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はじめに
乳腺の病変の多くは乳管上皮より発生する,あるいは乳管との交通をもつため,乳頭分泌より得られる情報は極めて重要である.乳腺疾患の診断で最も難しい乳管内乳頭状病変において重要な画像診断法には,乳管超音波検査,乳管造影,乳管内視鏡などがあるが,乳管内病変を肉眼的に診断できる唯一の検査法が乳管内視鏡である.従来の乳管内病変に対する最終診断は観血的な乳腺区域切除術であったが,乳管内視鏡下生検により,非観血的な細胞・組織採取による確定診断が可能となった1).
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