短期集中連載・1【新連載】 乳頭血性分泌患者に対する診断法—乳管内視鏡と乳管造影を中心として
乳管内視鏡手技の実際
長内 孝之
1
,
市川 度
1
,
仁瓶 善郎
1
,
杉原 健一
1
Takayuki OSANAI
1
1東京医科歯科大学医学部第2外科
pp.87-90
発行日 1999年1月20日
Published Date 1999/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903501
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はじめに
授乳期以外に乳頭から分泌物のある患者は,乳腺外来を受診する患者の5〜6%と比較的頻度が少ない.しかし,腫瘤を触知しない乳癌症例の重要な症状である.腫瘤を触知せず,血性乳頭分泌のみを主訴とする症例では,mammography(以下,MMG)や超音波検査を行っても,明らかな病変を描出できない場合が多い.近年,経乳頭的乳管内視鏡検査および乳管内生検法が開発され,乳頭異常分泌疾患の診断は飛躍的に向上した1〜3).本稿においては乳管内視鏡の適応,手技について概説する.生検法に関しては,次号で記載する.
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