特集 縫合・吻合法のバイブル
Ⅱ.組織別の縫合・吻合法
骨,軟骨の縫合
岡 義範
1
Yoshinori OKA
1
1東海大学医学部整形外科
pp.53-56
発行日 1998年10月30日
Published Date 1998/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903331
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はじめに
四肢,脊椎における骨,軟骨の形態・機能は多岐にわたる.したがって,外傷や疾患による解剖学的位置関係の破綻で発生する骨折や軟骨損傷の手術的治療法は,個々の受傷形態によって異なった縫合法(以下,固定法)の選択が必要となる.
骨折の固定法はプレート,髄内釘,スクリュー,キルシュナー鋼線,ワイヤーなどによる内固定,さらに創外固定などに大別される.これらの固定法は骨折が長骨か短骨か,その部位(長骨における骨幹部,骨幹端部,骨端部,関節内),また,骨折線の種類(横,斜,螺旋,粉砕,裂離圧迫など)により,手術方法はおおむね決められているが,年齢,骨粗鬆症の有無,合併症の程度などを含めた総合的判断のもとに最終的手術適応,手術方法の選択がなされるべきものである.
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