Japanese
English
臨床報告・1
子宮癌で腹腔内留置リザーバーカテーテルが直腸穿通をきたした1例
A case of rectum penetrated by intraperitoneal catheter with a subcutaneous reservoir after treatment of chemotherapy for uterus cancer
岩上 栄
1
,
林 外史英
1
,
菊地 誠
1
,
足立 巌
1
,
武川 昭男
2
,
渡辺 洋宇
3
Sakae IWAKAMI
1
1金沢西病院外科
2武川病理研究所
3金沢大学医学部第1外科
キーワード:
直腸穿通
,
化学療法
,
リザーバーカテーテル
Keyword:
直腸穿通
,
化学療法
,
リザーバーカテーテル
pp.1337-1341
発行日 1998年10月20日
Published Date 1998/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903312
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はじめに
腹腔内化学療法は腹膜播種を転移経路とする悪性疾患に対する治療法である.腹腔内化学療法を定期的に施行するためには皮下植え込み式カテーテルを設置するが,長期間の留置によりカテーテルの閉塞,癒着が生じることが問題になっている.しかし,カテーテルが消化管を損傷したとの報告例は少ない.今回われわれは,子宮体癌Ⅰb期に対して皮下植え込み式カテーテルを用いてcis-platin(CDDP)50 mgを2回腹腔内投与終了1年2か月後にカテーテルによる直腸穿通をきたした症例を経験したので報告する.
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