Japanese
English
臨床報告・1
術前照射が著効を示し乳房温存術が可能となった一側多発乳癌の1例
A case of unilateral multiple breast carcinoma treated by breast conserving therapy after preoperative radiation
吉田 崇
1
,
竹尾 健
1
,
末益 公人
1
,
東 靖宏
1
,
黒住 昌史
2
Takashi YOSHIDA
1
1埼玉県立がんセンター乳腺外科
2埼玉県立がんセンター臨床病理部
キーワード:
術前照射
,
乳房温存術
,
一側多発乳癌
Keyword:
術前照射
,
乳房温存術
,
一側多発乳癌
pp.117-121
発行日 1998年1月20日
Published Date 1998/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903092
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はじめに
早期乳癌に対する乳房温存療法は本邦1)でも欧米2,3)と同様に乳房切除術と同等の治療成績が得られてきている.しかし一側多発乳癌,広範な乳管内進展を有する例など乳房温存療法の適応にならない症例も多い.また腫瘍径が大きいものに対する温存療法は切除範囲が広くなるため,美容的な面からも問題を生じやすい.このような症例に対していかにして乳房温存療法の適応を拡大するかが問題となっている.今回われわれは術前照射が著効を示し乳房温存術が可能となった一側多発乳癌の1例を経験したので報告する.
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