特集 外来診療・小外科マニュアル
Ⅱ.頭部・顔面・口腔・咽頭
27.鼻出血
長船 宏隆
1
Hirotaka OSAHUNE
1
1東邦大学医学部耳鼻咽喉科第一
pp.80-82
発行日 1997年10月30日
Published Date 1997/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902904
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
疾患の概念
鼻出血はきわめて一般的な症状であり,どの診療科においても,日常的に遭遇する機会が多く,救急処置の対象になりうる.鼻出血の好発部位(図)とその頻度は鼻入口部のキーゼルバッハ部位が50〜80%(小児では90%前後)の頻度であるとされており,特に専門的知識,経験がなくても鼻出血患者の大半の者は十分に止血することが可能である.鼻出血患者に対する対処法の要点について述べる.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.