Japanese
English
特集 食道癌診療のトピックス
食道癌に対する内視鏡的粘膜切除術
Endoscopic mucosal resection for early esophageal cancer
幕内 博康
1
,
島田 英雄
1
,
千野 修
1
,
田仲 曜
1
,
西 隆之
1
,
木勢 佳史
1
,
大芝 玄
1
,
貞廣 荘太郎
1
,
近藤 泰理
1
,
田島 知郎
1
Hiroyasu MAKUUCHI
1
1東海大学医学部外科
キーワード:
内視鏡的粘膜切除術
,
食道粘膜癌
,
早期食道癌
Keyword:
内視鏡的粘膜切除術
,
食道粘膜癌
,
早期食道癌
pp.1279-1284
発行日 1997年10月20日
Published Date 1997/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902859
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1987年に第1例を施行し,1990年頃から急速に普及してきた内視鏡的粘膜切除術は,外科的根治術の手術侵襲の大きさや術後のQOLを著しく損うことなどを考えると,まさに,画期的な治療法といえる.粘膜上皮(m1)や粘膜固有層(m2)にとどまると推定される病巣には第1選択の治療法であり,粘膜筋板(m3)や粘膜下層表層(sm1)に浸潤する病巣の過半数も本法の適応となると考える.安全容易で確実な内視鏡的粘膜切除術の術式も完成の域に達している.現在,本邦で1,000例に近い症例で施行されていると推定されるが,食道癌のhigh risk groupを中心に内視鏡検査の際に良く食道を観察し,ヨード染色を頻用されたい.手技と成績についても詳述した.
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