Japanese
English
特集 食道癌診療のトピックス
食道癌の内視鏡診断に関する諸問題
Problems in endoscopic diagnosis for esophageal cancer
河野 辰幸
1
,
永井 鑑
1
,
井上 晴洋
1
,
矢野 謙一
1
,
長浜 雄志
1
,
出江 洋介
1
,
中村 正徳
1
,
吉野 邦英
1
,
竹下 公矢
2
Tatsuyuki KAWANO
1
1東京医科歯科大学医学部第1外科
2東京医科歯科大学光学医療診療部
キーワード:
食道癌内視鏡診断
,
表面形態と断層形態
,
壁外診断
Keyword:
食道癌内視鏡診断
,
表面形態と断層形態
,
壁外診断
pp.1267-1272
発行日 1997年10月20日
Published Date 1997/10/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902857
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食道内視鏡診断の進歩は著しく,ヨード染色法により微小癌の拾い上げも可能となった.同時に小ヨード不染部が多数発見されるようになり,症例によっては内視鏡切除が適用されるが,その組織診断と臨床的な取り扱いが問題となっている.また,無症状早期癌患者をいかに効率よく選択し,内視鏡検査を実施すべきかも依然問題として残されている.精密診断についても,訓練による主観的判定に頼らざるをえないための問題がある.内視鏡超音波検査などの進歩により客観画像による診断も進歩しているが,表面形態,断層形態,組織形態のみからの診断には限界がある.内視鏡下生検組織を活用しての遺伝子レベルでの診断に期待が持たれている.
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