特集 Q&A 自動吻合器・縫合器の安全,有効な使い方
(Q2)腸管が攣縮してアンビルの挿入が困難な時,挿入中に腸管が裂けてきたらどうするか.
小澤 壯治
1
,
安藤 暢敏
1
,
北川 雄光
1
,
北島 政樹
1
Soji OZAWA
1
1慶應義塾大学医学部外科
pp.994-995
発行日 1997年8月20日
Published Date 1997/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902791
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食道切除術や胃切除に伴う消化管再建術にはサーキュラーステイプラーを用いることが多い.このほかにS状結腸切除術や前方切除術においても器械吻合が多用されるが,アンビル挿入に関する注意点は径の細い食道・消化管吻合の場合に代表される.
食道・胃管吻合,食道・結腸吻合,食道・空腸吻合などが行われるが,アンビル径は25mm以上を用いることを原則としている.食道狭窄などのために口側食道が拡張している場合には28mm径のアンビルを挿入することができる.しかし,口側食道の口径が細く,25mm径のアンビルが挿入できそうにない時には,教室では術後の吻合部狭窄を危惧して,あえて細径の21mm径のアンビルを用いてはいない.
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