カラーグラフ 内視鏡下外科手術の最前線・27
大腸
大腸亜全摘術
中村 利夫
1
,
大上 正裕
2
,
馬塲 正三
1
Toshio NAKAMURA
1
1浜松医科大学第2外科
2慶應義塾大学医学部外科
pp.279-283
発行日 1997年3月20日
Published Date 1997/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902658
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
腹腔鏡下大腸切除術が1991年に初めて米国で報告1)されて以来,その手技は欧米および本邦でも広く応用され,とくに良性疾患についてはその有用性が認められている.筆者らは1993年より主として家族性大腸腺腫症を対象として,全結腸を腹腔鏡下に剥離してから下腹部に比較的小さいPfannenstiel切開による開腹を加えるだけで大腸亜全摘,回腸肛門管吻合(restorativeproctocolectomy)を行う腹腔鏡補助下手術を施行している(表)2).これらの経験も踏まえ,腹腔鏡下大腸手術の手技上の要点を述べる.
Copyright © 1997, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.