目で見る外科標準術式・38
バセドウ病の手術―甲状腺亜全摘術および超亜全摘術
杉野 公則
1
Sugino Kiminori
1
1伊藤病院外科
pp.383-391
発行日 2003年3月20日
Published Date 2003/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407101282
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はじめに
バセドウ病に対する手術方法は術後内服の必要のない寛解をめざす甲状腺亜全摘術1)と,再燃を確実に避ける甲状腺超亜全摘2)がある.前者は甲状腺の一部(残置量)を約4g程度残し,後者は2g以下の極少量の残置量にする方法である.前者の場合は術後再燃の危険性が残されており,後者の場合は術後再燃の可能性は非常に少ないものの,一生涯にわたる甲状腺ホルモンの内服が必要となる.
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