特集 術前ワークアップマニュアル—入院から手術当日までの患者管理
Ⅰ.術式別:術前患者管理の実際
3.肺・気管手術
肺全摘術
中村 治彦
1
,
日吉 利光
1
,
古川 欣也
1
,
平栗 俊介
1
,
斉藤 誠
1
,
加藤 治文
1
1東京医科大学外科第1講座
pp.48-52
発行日 1996年10月30日
Published Date 1996/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902446
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肺全摘術は肺切除術のうちで最も侵襲が大きく,ひとたび呼吸器合併症を併発すると致命的になりやすいので,手術適応の決定を含めた術前管理には細心の注意を払わねばならない.現在,肺全摘術はほとんどが肺癌に対して行われ,その適応は腫瘍の占居部位・進行度と術後に予測される心肺機能を考慮して決定される.喫煙者に対する禁煙指導の徹底,術前呼吸機能訓練は術後合併症予防に有用と考えられる.
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