Japanese
English
臨床報告・1
分娩を契機に発生した褐色細胞腫の1例
A case of pheochromocytoma after delivery
岩佐 真
1
,
冨田 隆
1
,
久瀬 雅也
1
,
高橋 幸二
1
Makoto IWASA
1
1三重県立志摩病院外科
キーワード:
褐色細胞腫
,
分娩
,
妊娠
,
高血圧発作
Keyword:
褐色細胞腫
,
分娩
,
妊娠
,
高血圧発作
pp.1059-1064
発行日 1996年8月20日
Published Date 1996/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902380
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はじめに
褐色細胞腫は副腎髄質あるいは交感神経のクロム親和性細胞から発生し,カテコールアミンを過剰に分泌することにより,高血圧,多汗,高血糖,頭痛,動悸,代謝亢進など多彩な症状を呈する腫瘍である1).最近の画像診断の進歩や,ホルモン測定の簡便化により,本症が発見される機会が増えているが妊娠に合併することは稀である.筆者らは分娩を契機に発症した褐色細胞腫の1例を経験したので報告するとともに,これまでの本邦報告例を集計し,検討したので報告する.
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