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特集 術後感染症—予防と治療の実際
術後の尿路感染症—予防と治療の実際
Post-operative urinary tract infection:prevention and treatment
大藪 久則
1
,
中内 美穂
2
,
松田 昌三
1
Hisanori OOYABU
1
1兵庫県立淡路病院外科
2兵庫県立淡路病院中央検査部
キーワード:
尿路感染症
Keyword:
尿路感染症
pp.447-449
発行日 1996年4月20日
Published Date 1996/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407902260
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最近10年間の外科手術症例中,術後尿路感染が問題となった46症例について検討した.主たる起炎菌はP.aeruginosaおよびE.coliと弱毒菌の混合感染であった.原疾患は直腸・肛門疾患が39.1%と最も多かった.術前併存疾患として婦人科手術が4例,脳梗塞が3例,糖尿病が3例にみられた.年齢別では術後尿路感染は60歳未満では少ないが,80歳以上では1.7%,90歳以上では4.0%と上昇していた.以上より,高齢者や骨盤内操作の加わる手術後症例,術前併存疾患のある症例の術後は,尿路感染に対しても細心の注意を払う必要があると考えられた.
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