特集 ESBL産生菌の最前線 - 知っておきたい診断・治療のすべて
単剤 or 併用? ESBL産生菌感染症の診断・治療の実際 院内の尿路感染症 カテーテル関連尿路感染症・重症尿路感染症を中心に
安田 満
1
1岐阜大学医学部附属病院 泌尿器科
キーワード:
Beta-Lactamases
,
大腸菌感染症
,
抗感染剤
,
腎盂腎炎
,
尿路感染症
,
カテーテル感染
,
細菌薬剤耐性
Keyword:
Anti-Infective Agents
,
beta-Lactamases
,
Escherichia coli Infections
,
Pyelonephritis
,
Urinary Tract Infections
,
Drug Resistance, Bacterial
,
Catheter-Related Infections
pp.115-120
発行日 2017年6月10日
Published Date 2017/6/10
DOI https://doi.org/10.34426/J03177.2017253128
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
院内の尿路感染症は複雑性尿路感染症がほとんどであり、このうちカテーテル関連尿路感染症や尿路結石による尿路閉塞を伴う急性腎盂腎炎は早期に適切な治療が必要である。複雑性尿路感染症の原因菌は多種多様かつ薬剤耐性菌の比率が高く、ESBL産生菌も多く分離される。特にカテーテル関連尿路感染症では非留置より分離率が高い。したがって複雑性尿路感染症ではESBL産生菌を意識し抗菌薬を選択する。尿路感染症ではカルバペネム系抗菌薬のみならず、βラクタマーゼ阻害薬配合剤やセファマイシン系抗菌薬もESBL産生菌に対する選択肢の一つとなり得る。
Copyright(C) 2017 Van Medical co., Ltd. All rights reserved.