Japanese
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特集 高齢者の外科—キュアとケア
高齢者に対する麻酔法の選択と術中管理
Anesthesia for the elderly patients
木村 智政
1
,
小松 徹
1
,
横田 修一
1
,
澤田 圭介
1
,
島田 康弘
1
Tomomasa KIMURA
1
1名古屋大学医学部麻酔科
キーワード:
麻酔
,
高齢者
Keyword:
麻酔
,
高齢者
pp.1019-1023
発行日 1995年8月20日
Published Date 1995/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901939
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高齢者の麻酔リスクは,心循環系と呼吸器系の予備力低下に関連している.術前回診では合併症と経口薬に注意し,術前状態を評価して,可能なら最善の状態で手術に臨む.麻酔前投薬は原則として投与量を減らす.局所麻酔と全身麻酔のどちらが高齢者に適切かは結論が出ていない.脊椎麻酔では,刺入困難なときは傍正中到達法で刺入する.脊椎麻酔で使用する局麻薬は高比重と等比重が使用されているが投与量は減らす.硬膜外麻酔は麻酔補助と術後鎮痛のため,麻薬と局麻薬が手術前,中,後にわたって使用されている.静脈麻酔薬と吸入麻酔薬はともに投与量を減らす.術中は体温低下が生じやすい.術後せん妄や老人性痴呆などの精神障害の合併に注意する.
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