イラストレイテッドセミナー・9
はじめてのS状結腸切除術/「S状結腸切除術」に対するコメント
篠原 尚
1
1京都大学第2外科
pp.1603-1615
発行日 1994年12月20日
Published Date 1994/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901741
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1.術者は左に立ち、臍上5cmから恥骨上部に至る腹部正中切開を加える.上方は切り上げすぎると小腸が脱出して操作のじゃまになり,臍までだと下腸間膜動脈根部の処理がやりにくいので,根部レベルまでの切開がよい.下方は腹膜切開時に膀胱を損傷しないように気をつける.ただし,病巣部位や郭清に応じて切開を縮小してもよい.
2.腹腔内を精査したのち開創器をかける.恥骨上まで切開した場合は、創下部で腹膜と皮膚とを2か所マットレス縫合で固定する.正中寄りに糸をかけないと効果がない.
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.