私の工夫—手術・処置・手順・4
消化管吻合におけるスーチャーホルダーの利用
夏川 周介
1
,
清水 義雄
1
,
大井 悦弥
1
Shusuke NATSUKAWA
1
1佐久総合病院外科
pp.1602
発行日 1994年12月20日
Published Date 1994/12/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901740
- 有料閲覧
- 文献概要
消化管の吻合に際し,縫合糸の整理と適切な牽引による良好な視野の確保は,確実な吻合のための重要なポイントである.スーチャーホルダーの使用は,これらの条件を満たすものであり,われわれは一般消化管手術において日常幅広く利用し,良好な結果を得ている.
使用しているスーチャーホルダーは松田医科工業KK製のもので,元来,心臓外科において人工弁,中隔欠損パッチなどに使用される縫合糸の整理を目的に作製されたものである.塩化ビニール製で適度な弾力性を有し,形は円形,輪状で直径28cm(L),23 cm(M),18cm(S)の3種類があり,各々に58,48,38個の縫合糸保持のための切り込みを有する.通常はMサイズのものが使いやすい.
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.