イラストレイテッドセミナー・3
はじめての成人鼠径ヘルニア根治術・LESSON3
篠原 尚
1
1京都大学第2外科
pp.737-745
発行日 1994年6月20日
Published Date 1994/6/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901564
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23.内鼠径輪縫縮(23〜28番):小児ヘルニアと違って,成人の場合には内鼠径輪が拡大伸展していることが多く,単に嚢を切除しただけでは再発をきたすので縫縮する必要がある.まず,前壁補強として内腹斜筋膜下縁→内精筋膜の両切離縁→iliopubic tract→鼠径靱帯の順に,3-0絹糸強彎角針で1針かける.シェーマではヘルニア嚢の中枢側断端が描かれているが,実際はすぐに奥に落ち込んでしまっているから,いわばヘルニア門に閂をおろすことになる.
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