Japanese
English
特集 骨盤内悪性腫瘍の機能温存手術
〈婦人科・2〉子宮癌に対する排尿機能温存手術
Preservation of the pelvic nerves in radical hysterectomy for uterine cancer
吉川 裕之
1
,
植田 国昭
2
,
武谷 雄二
2
Hiroyuki YOSHIKAWA
1
1東京大学医学部産科婦人科学教室
2都立駒込病院産婦人科
キーワード:
子宮癌
,
広汎性子宮全摘出術
,
骨盤神経温存
Keyword:
子宮癌
,
広汎性子宮全摘出術
,
骨盤神経温存
pp.1401-1406
発行日 1993年11月20日
Published Date 1993/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901414
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広汎性子宮全摘出術においては,30年以上も前から.自律神経温存が施行されてきた.理論的には確立しており,骨盤神経と骨盤神経叢の温存は確実になされてきたが,膀胱枝は視認することが難しく,膀胱枝の温存は理論と経験に基づいた名人芸により,何とか施行されてきたといわざるをえない.これを確実に行うためには,生体における婦人科手術解剖学のより深い理解が必要である.したがって,現段階では広汎性子宮全摘出術における自律神経温存は確立しているとはいいがたい.本稿では,あえて大胆かつ具体的に記述することに努の,ご批判を仰ぐこととしたい.
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