特集 Dos & Don'ts外来の小外科
Ⅶ.四肢・皮膚
25.爪下外骨腫
野村 茂治
1
,
佐藤 実
1
1九州労災病院整形外科
pp.250-251
発行日 1993年10月30日
Published Date 1993/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901382
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爪下外骨腫は,足の骨病変として頻度の高い疾患である.第1趾に好発し,10歳代に多くみられる,性差はない.手では稀である.爪甲の先端の皮膚の下に硬い腫瘤を形成し,爪甲を圧迫して変形をきたす.潰瘍をつくることは稀であるが,靴による圧迫により痛みを訴える.診断はX線で容易に確認できる.通常,骨の正中ではなく左右どちらかに偏位して存在し、しばしば陥入爪や尋常性疣贅として治療されることがあるので注意を要する(図1).
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