特集 Dos & Don'ts外来の小外科
Ⅶ.四肢・皮膚
15.指骨骨折
松本 昇
1
1松本整形外科医院
pp.228-229
発行日 1993年10月30日
Published Date 1993/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901372
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手指は種々の外力を受けることが多く,手指骨骨折は日常しばしば認められる.指節のうち基節骨と中節骨では骨の掌側は指屈筋腱と接しており,この部位の骨折は腱の滑動性を障害したり癒着を生じやすい.また,骨折の転位によっては筋腱バランスがくずれ,指関節運動が制限されたり,回旋転位のために指の交叉現像を残すこともある.したがって,本骨折に対しては解剖学的整復を行うことはもちろんのこと,固定期間や後療法に関しても適切な治療が要求される.
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