特集 Dos & Don'ts外来の小外科
Ⅶ.四肢・皮膚
10.テニス肘(上腕骨外上顆炎,内上顆炎)
安藤 正
1
,
高橋 定雄
1
1関東労災病院整形外科
pp.216-218
発行日 1993年10月30日
Published Date 1993/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901367
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テニス肘には肘関節の外側に痛みを生じる上腕骨外上顆炎(バックハンドテニス肘)と内側に痛みを感じる上腕骨内顆炎(フォアーハンドテニス肘)とがある(図1).前者が大半を占め,テニス以外のラケットスポーツやゴルフでも同様にみられる.また,必ずしもスポーツに限るわけではなく,職業上よく手を使う中高年労働者や主婦などのほうが,むしろ日常の外来診療では多いかもしれない.筋,腱のover useと加齢による退行変性が原因といわれている.治療は初期の局所の安静,その後のストレッチ,筋力強化でほとんどが治癒する.
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