特集 Dos & Don'ts外来の小外科
Ⅶ.四肢・皮膚
9.肘内障
安藤 正
1
,
高橋 定雄
1
1関東労災病院整形外科
pp.214-215
発行日 1993年10月30日
Published Date 1993/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901366
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幼児期の子供が転びそうになり手を引っ張られたとき最も発生しやすく,肘の輪状靱帯が橈骨頭より滑脱して腕橈関節内に一部嵌入した状態である.早期には無麻酔で容易に徒手整復され,予後も良好であるが,陳旧化すると治療が困難となる.明らかに肘内障と思い整復しても,患児が手を使用しないときにはX線撮影をし,骨折が疑われるときには無理に徒手整復しないで,専門医とのタイアップを考慮する.
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