特集 Dos & Don'ts外来の小外科
Ⅵ.尿路・性器
4.かんとん包茎
鈴木 恵三
1
,
堀場 優樹
1
1平塚市民病院泌尿器科
pp.176-177
発行日 1993年10月30日
Published Date 1993/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901348
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かんとん包茎は,患者の背景に包茎があり,無理に包皮を飜転することにより,包皮の循環不全を招いた状態をいう.日常最も多くみられる原因は,思春期の青年の自慰,包茎を苦にして自ら行う矯正行為に失敗した例などである.このほかに小児では,親が無理に包皮を飜転させることや,包茎を伴った高齢者で尿道留置カテーテルを用いている例などにもしばしばみられる.包皮の循環障害が高じると,陰茎は異常な浮腫を伴って腫脹する.強い陰茎の痛みを訴えて受診する.早期に包皮を正常にもどし,循環を改善しないと包皮が壊死する恐れがある.
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