Japanese
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手術手技 泌尿器科医に役立つ他科領域の手術・13
包茎
Phimosis
高橋 元
1,2
Hajime Takahashi
1,2
1相模原協同病院形成外科
2北里大学医学部形成外科
1Plastic Surgery, Sagalmihara Kyodo Hospital
2Department of Plastic Surgery, Kitasato University School of Medicine
キーワード:
陰茎
,
手術手技
Keyword:
陰茎
,
手術手技
pp.21-28
発行日 1994年1月20日
Published Date 1994/1/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1413901097
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包茎手術の基本は,包皮口の拡大により,包皮の冠状溝より後方への反転が無理なく出来るようにすることと,余剰包皮の切除により,亀頭が常に露出する状態にすることである。古今,実に多くの手術方法が報告されている。われわれの手術法としては原則的に幼小児では環状切除術,成人の真性包茎では環状切除術,成人の仮性包茎ではクランプを用い,年齢,真性,仮性で使い分けている。手術のポイントは包皮を適宜残すことと,止血を十分に行うことである。手術としては比較的容易な部類に属すると思われるが,縫合はできるだけ丁寧に行うのがのぞましい。また術後の消毒はきちんと行い,局所の圧迫などを避けさせるようにする。手術のみ行い後は自己消毒させるのではなく,適宜通院させることにより問題点を未然に把握し,合併症などを最小限にすることが大切である。
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