特集 Dos & Don'ts外来の小外科
Ⅱ.頸・肩
12.小児の肘周囲の骨折
佐々木 孝
1
1済生会神奈川県病院整形外科
pp.100-102
発行日 1993年10月30日
Published Date 1993/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901319
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小児の肘関節周囲骨折は,発生頻度の高い,一般的な外傷であるにもかかわらず,診断および治療上の問題点が多く,合併症にはVolkmann拘縮のような上肢の機能の全廃に到る重篤なものがある.受傷後1〜2日の初期に予後の決まってしまう例が多く,初期に的確な診断と適切な治療が要求される.救急外来などでの診療に際しては,専門家への相談を必要とする病態であるか否かの判定が最も重要なポイントとなる.
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