Japanese
English
特集 疼痛をどうコントロールするか
術後疼痛管理の実際—私はこうしている
The practice of postoperative pain control:How I do it
島津 元秀
1
,
落合 亮一
2
,
北島 政樹
1
1慶應義塾大学医学部外科
2慶應義塾大学医学部麻酔科
キーワード:
術後疼痛管理
,
麻薬系鎮痛薬
,
非麻薬系鎮痛薬
,
持続硬膜外鎮痛法
Keyword:
術後疼痛管理
,
麻薬系鎮痛薬
,
非麻薬系鎮痛薬
,
持続硬膜外鎮痛法
pp.1013-1018
発行日 1993年8月20日
Published Date 1993/8/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901220
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術後の疼痛に対しては概ね“undertreated”のことが多い.麻薬系鎮痛薬でも術後の鎮痛に使われる程度の用量では,呼吸抑制やaddictionなどの副作用はあまり問題にならない.鎮痛薬の副作用を熟知したうえで必要十分な疼痛管理を行うことは,術後の病態生理を改善し,回復を早める結果となり,術後管理上も重要である.術後最も一般的に行われる鎮痛法は,麻薬拮抗性鎮痛薬の間欠筋肉内投与であるが,血中濃度や有効量に個人差があり,必要投与量は個々に決定しなければならない.最近では,硬膜外持続投与法がその分節的鎮痛効果,少ない投与量,長い持続時間,少ない副作用などの利点を活かして,広く施行されるようになった.
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